お知らせ

岡田林太郎様(勉誠出版株式会社社長)よりメッセージを頂戴しました。

掲載:2013年09月25日


勉誠出版株式会社代表取締役社長の岡田林太郎様より、デジタル版『渋沢敬三著作集』に関するメッセージを頂戴しました。岡田様から公開のご承諾をいただきましたので、ここにその内容をご紹介いたします。
 なお、このメッセージはデジタル版『渋沢敬三著作集』閲覧システム(eReading)のパンフレットにも掲載させていただきました。岡田様にはこの場を借りて御礼申し上げます。



デジタル版『渋沢敬三著作集』へのメッセージ / 岡田林太郎

渋沢敬三サイトのご案内ありがとうございました。

ご連絡いただく前に、弊社スタッフと「デジタルヒューマニティーズとは何なのか?なにができるのか?」ということを考えていたところでした。

そしてデジタル版『渋沢敬三著作集』を拝見し、これは〈新しい読書体験・研究体験をもたらすものである〉と感じました。ここでWikipediaとつながっているように、将来、さまざまなデータが脚注としてサイドノートに表示されていくようになれば、いままでの文献渉猟といった作業は飛躍的に越境化・簡略化され、部屋に居ながらにして、世界中のあらゆるリソースと直結していく、というイメージが湧き起こりました。

また、索引も「そのページに飛べる」というだけでなく、言葉の使用頻度から分布までが一目瞭然となり、従来の紙媒体の索引と比べて、引き出せる情報がとても増えています。これまでは膨大な労力をはらって紙媒体での索引を作っていましたが、近い将来それも過去のものになるのかもしれません。

それぞれに独立して保管されていた書籍・資料・データが、デジタル化されることによって、背後に「膨大」かつ「まったく異なる」書籍・資料・データを内蔵するようになる。そこで無限に連鎖する情報を共有することで、学問領域を超えた交流が生まれうる。デジタル版『渋沢敬三著作集』は、漠然としたデジタルヒューマニティーズのイメージに、明確な輪郭を与えるものだと言えるでしょう。

参考:
勉誠出版
http://bensei.jp/

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