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国文学研究資料館 企画展示
「渋沢敬三からのメッセージ 渋沢栄一「青淵翁記念室」の復元×渋沢敬三の夢みた世界」

更新:2014年03月15日/掲載:2013年12月06日

【この企画展示は終了いたしました。】


展示概要 | 開催要項 | ごあいさつ | リンク || 展示詳細

展示概要

渋沢敬三が構想した日本実業史博物館(略称:実博)における「渋沢青淵翁記念室」資料のデータベース構築による成果を基に、渋沢史料館との連携研究を実施し、渋沢栄一の「青淵翁記念室」を復元した展示を試みます。
 さらに、渋沢敬三が夢みた”昭和の正倉院”に収められたであろう静岡県漁村の「内浦史料」、祭魚洞文庫「旧台湾」史料、絵画、地図、写真、番付、文書・書籍、器物など、当館所蔵品を一堂に展示します。
 また、敬三が抱いていた”回遊展示”構想を表現した企画もあわせてご覧下さい。

展示風景


開催要項

会期
2013年9月13日(金)- 10月14日(月・祝)10:00 - 16:30(入場は16:00まで)
休室日
日曜日・月曜日 ※10月13日(日)及び14日(月・祝)は開室
会場
国文学研究資料館1階 展示室
*入場無料
主催
国文学研究資料館
共催
渋沢敬三記念事業実行委員会、公益財団法人渋沢栄一記念財団、立川市教育委員会、狛江市教育委員会、国土交通省国営昭和記念公園事務所
後援
立川観光協会

ごあいさつ

館長挨拶

このたび開催する企画展示「渋沢敬三からのメッセージ」展は、2009年から財団法人MRAハウスが助成している「渋沢敬三記念事業」における研究プロジェクト研究成果公開の一環としての展示です。折しも、今年は祖父渋沢栄一の懇望に従って実業の世界に身を投じ、戦時・戦後には日本銀行総裁、大蔵大臣などの公職を歴任、日本経済の大変革期に立ち会い、日本の民俗学・民族学を発展させて文化事業に大きな足跡を残した渋沢敬三(1896-1963)の没後50年にあたります。
 没後50年に際しての「渋沢敬三記念事業」には、当館とともに国立民族学博物館も加わり、特別展「渋沢敬三記念事業 屋根裏部屋の博物館 Attic Museum」(2013年9月19日~12月3日)を開催しております。渋沢敬三自身が保存・公開施設の設立に向けて尽力したコレクションが一同に展示公開される機会となりました。多彩な顔を持つ渋沢敬三の優れた功績をお伝えしております。
 どうぞ、ゆっくりご鑑賞下さい。

国文学研究資料館館長 今西祐一郎

研究グループ挨拶

当館には、明治の実業家として著名な渋沢栄一の嫡孫で、日銀総裁や戦後の大蔵大臣を歴任し、日本の民俗学・民族学を発展させた人物としても有名な渋沢敬三によるコレクション資料「日本実業史博物館準備室旧蔵資料」が所蔵されています。
 1931(昭和6)年11月11日に渋沢栄一が死去した後、現在の北区飛鳥山公園内にある敷地と建物が財団法人竜門社に寄贈されました。竜門社は、この旧渋沢栄一邸の利用に関する委員会を設置し、1937(昭和12)年7月15日、「渋沢青淵翁記念実業博物館」(青淵は栄一の雅号)の建設を決議します。この決議は、委員の一人であった渋沢敬三による近世経済史博物館の建設という「一つの提案」をベースにしたもので、これにより資料の収集・保存・管理および博物館建設計画が敬三の手に委ねられました。1939(昭和14)年5月13日の渋沢栄一生誕百年記念祭には博物館建設地鎮祭が挙行されましたが、折りからの戦争による社会の激変により竣工には至りませんでした。その後も「日本実業史博物館」の名称で資料の収集および展示・収蔵のための施設設置場所の模索が続けられましたが、実現には至らずに終わりました。まさに「幻の博物館」となったのです。
 日本実業史博物館構想が断念された後、その準備室が収集したさまざまな資料は、1951(昭和26)年に文部省史料館(旧・国文学研究資料館史料館の前身)に一括寄託されました。そして、渋沢敬三が没する前年の1962(昭和37)年、正式に寄贈となり現在に至っています。
 この企画展示では、日本実業史博物館の一角を占める予定であった「青淵翁記念室」に関する資料データベース構築の成果をもとに、2009年から財団法人MRAハウスが助成している「渋沢敬三記念事業」に、実行委員として参画し、渋沢史料館との研究連携を行い、「青淵翁記念室」の復元を試みました。また、渋沢敬三が抱いていた“回遊展示”構想を具体的に表現するため、国営昭和記念公園内のこもれびの里に移築された旧石井家住宅(立川市指定文化財)の展示や、立川市役所内の多目的プラザに設けられる企画展「立川の古民家~小林家住宅と石井家住宅~」(企画:立川市歴史民俗資料館)などと連携した、現代版“回遊展示”も企画しました。皆さまのご来場に深く感謝申し上げます。

「渋沢敬三記念事業」 “渋沢敬三没後50年展示企画「復元 渋沢青淵翁記念室」に関する研究” 研究代表
国文学研究資料館 青木睦

リンク

企画展示「渋沢敬三からのメッセージ 渋沢栄一「青淵翁記念室」の復元×渋沢敬三の夢みた世界」
〔国文学研究資料館〕
http://www.nijl.ac.jp/pages/event/exhibition/2013/shibusawa.html

リーフレット「渋沢敬三からのメッセージ : 祭魚洞 : “渋沢敬三没後50年展示企画「復元 渋沢青淵翁記念室」に関する研究”成果報告」
〔国文学研究資料館 - 2014年3月13日公開〕
http://www.nijl.ac.jp/pages/event/exhibition/images/shibusawa_leaf.pdf [PDF 2,085KB]

講演会「渋沢敬三からのメッセージ」展を語る
〔立川観光協会〕
http://www.tbt.gr.jp/event/130830.html

シンポジウム「渋沢敬三が夢みた世界-没後50年企画-」
〔国文学研究資料館〕
http://www.nijl.ac.jp/pages/event/symposium/2013/shibusawa_symposium.html

日本実業史博物館コレクションデータベース
〔国文学研究資料館〕
http://base1.nijl.ac.jp/~jituhaku/

国文学研究資料館の企画展示「渋沢敬三からのメッセージ」、あと3日です!
〔渋沢敬三アーカイブ - 2013年10月12日〕
http://shibusawakeizo.jp/news/news021.html


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