歴史の立会人として | 渋沢敬三について

幻の博物館の「紙」
「日本実業史博物館」旧蔵コレクション展 (2007年、国文学研究資料館)

更新:2015年04月01日/掲載:2013年12月10日


幻の博物館の「紙」 | ビデオ | 展覧会開催要項 | リンク

幻の博物館の「紙」

日本実業史博物館は、1931(昭和6)年11月の渋沢栄一没後まもなく、栄一の嫡孫で渋沢家の後継者であった渋沢敬三が中心となって、その実現が図られた。

敬三が思い描いていた博物館は、渋沢栄一の生きた時代、江戸時代の文化・文政期から明治に至る日本の経済変遷や発展過程を具体的に表す文書から絵画・写真・器物資料の収集を行った。

しかし、この博物館構想は、戦争による社会の激変により実現されることなく、まさに「幻の博物館」となった。

「紙」展示の目的は、渋沢栄一が関わったさまざまな産業部門のなかでの紙・製紙産業を実業史に関する博物館として、具体的にどのように展示しようとしたのか、遺されたコレクションから検証するところにあった。さらに、かつて生活を彩った紙製品の数々を紹介し、現在失われつつある紙文化の世界を再現、また楽しく見て触れる空間を演出した。

ビデオ『復活!日本実業史博物館 : 調査報告2007年』

ここに掲載した映像は、2007年の展覧会開催時に展示とシンポジウムの様子を撮影し、『復活!日本実業史博物館 : 調査報告2007年』として国文学研究資料館が2008年3月に作成したDVDで、「1. 幻の博物館 - 日本実業史博物館 - の構想」「2. 幻の博物館の『紙』の展示」「3. 日本実業史博物館資料 : 東京都品川区から立川市へ」の3部から成る。(12分)


YouTube: 復活! 日本実業史博物館 : 調査報告2007年
http://www.youtube.com/watch?v=bU4eRjNcBZc

● ビデオ企画・制作:
  人間文化研究機構総合推進事業 連携研究-文化資源の高度活用「『日本実業史博物館』資料の高度活用」
  研究代表 青木睦 (国文学研究資料館アーカイブズ研究系)

● 演出・撮影・編集:
  原田健一

● 関連ビデオ:
  復活!日本実業史博物館 : 調査報告2006年 (日本実業史博物館とは)

展覧会開催要項

人間文化研究機構連携展示 国文学研究資料館春期特別展示
幻の博物館の「紙」 : 日本実業史博物館旧蔵コレクション展

日時 : 2007年5月28日(月)- 6月15日(金)10:00 - 16:30
会場 : 旧国文学研究資料館 2階展示室 (東京都品川区豊町)
図録 : NDL-OPAC / CiNii Books / Worldcat / NDL Search / Webcat Plus / Googleブックス 1,2

リンク

特別展 幻の博物館の“紙”
〔国文学研究資料館〕
http://www.nijl.ac.jp/~koen/tenji07.htm
〔国立歴史民俗博物館〕
http://www.rekihaku.ac.jp/exhibitions/project/o080116_ka.html

シンポジウム「幻の博物館の“紙”」
〔国文学研究資料館〕
http://www.nijl.ac.jp/~koen/sympo07.htm

終了した連携展示 - 連携展示|人間文化にかかわる総合的研究推進
〔人間文化研究機構(NIHU)〕
http://www.nihu.jp/sougou/exhibition/index.html

日本実業史博物館コレクションデータベース
〔国文学研究資料館〕
http://base1.nijl.ac.jp/~jituhaku/

渋沢敬三「一つの提案」による日本実業史博物館構想(1937)
〔情報資源センター|公益財団法人 渋沢栄一記念財団〕
http://www.shibusawa.or.jp/center/birth/index.html#02


PAGE TOP